こうなる事を予測していた訳でもないのですが、日経平均ついてはずいぶん前から、おかしいよね、これGPIFなどを使った株価PKOだよね、ヘッジしておかないと駄目だよね、って話をしていました。
アメリカも雇用統計からみたら、リーマンショック以前に改善されているし、思った以上にダウ平均も高値更新しているけど、何か変だよね・・・
って、言ってましたけど、聞いてましたぁ(笑)?
2020年の東京オリンピックとかの前にくるもの
で、最近、経済誌などで言われ始めたのが「4Eショック」
4Eとは、End、Euro、Energy、Ebolaだそうです。
リーマンショックとか分かりやすい名前じゃなく、複合的要素って所に、問題の本質があります。
確かに、株式市場というものは、かの経済学の巨人の一人であるケインズが、自分自身を省みて言ったように、
「短期的には、株価というものは、経済合理性や理屈により株価が形成される訳ではなく、需給によって決定されてしまう。」
ことを忘れてはいけません。
こんな複合的な要素がある場合、まずは、本当にそれが原因なのかを確認することは、経営者の皆様におかれましては、今後の経営に際して、基礎的なスタンスとなるはずです。
なので、僕なりの理解で、ある意見として、皆様に向けて解説したみたいと思います。
だって、今後の経済の見通しなくして、経営判断って、そんな怖い事、あり得ないですよね。
じゃあ、この4Eって何なのからはじめます。
1、End(終焉不安)
今月でいよいよQE3(米国の量的緩和政策)も終了します。
でも、これって、織り込んでいたはずなのに、いざ、施行日が近づくと、量的緩和依存症の市場は、あらためて不安感に陥って、
そこに、ちょっと悪い、米国のマクロ経済指標が発表されたので、米国経済の先行き不安が増幅されたのだそうです・・・
って、あのね、雇用統計ちゃんと読んでいますか〜!そもそも何でFRBが量的緩和を絞るんだったでしょう〜?
2、 Euro(ユーロ圏経済懸念)
ドイツの経済減速に加え、フランス国債も格下げ。欧州のコア圏経済が揺らぎ始めていますよね。
さらに、15日にはギリシャ株が6.75%もの急落。
同国国債利回りも7.9%にまで上昇しました。
これによって、「欧州債務危機2.0」(この2.0とかってブームなんですかね 笑)なんてことも言われ始め、そのリスクの可能性などが取り沙汰されていますって・・・
ごめん、これ以前から問題です!いまさら次郎、ラーメン次郎です!
ええかげんにせいよ、ほんま!分析力無さ過ぎやろ、ほんま!
3、Energy(エネルギー価格急落)
15日にWTIは80ドルの大台の攻防となりました。
中国・欧州の需要の減退が原因です。誰だってわかりますよね。
で、石油輸出国機構(OPEC)は減産合意に難渋。そりゃそうだ、収益落ちるもんね。
米国シェールオイルは増産。
OPEC対シェールのシェア確保のための増産競争の様相さえ見られはじめています。
また、原油下落は「実質減税効果」というプラス効果がありますけど、今の市場心理では、「世界景気不安」の象徴的現象と取られてしまっています・・・
って、やっぱ、こっちも気分の問題じゃないのかな?
以前から言われてる事と変わらんけどなぁ〜!こんな分析でええのんかなぁ〜!
4、Ebola(エボラ出血熱不安)
15日には、米国内に二人目の院内感染者が出て、しかも、飛行機搭乗していたことも判明しました。
もしかすると、封じ込めに失敗したのかもしれません。
もし、日本でそのような事態が起こったらどうなるか、想像するだけで、米国内に拡散する不安感も、伝わってきます。
この気分によって、旅行や外出を控える傾向などが顕在化すれば、消費への影響も無視することはできませんので、市場心理を冷やす材料となっています。
この点については、超アグリーです。
で、どうなのよ今後?
さて、この点を押さえた上での僕の推論を。
個人的には、アメリカの実体経済は間違いなく強く(雇用統計など)将来の5年後には24歳から30歳の労働人口がOECDの中で唯一増えるという国である事を忘れてはいけません。
ただし、一本調子で行かないだろうとFRBはみていて、量的緩和は終了すれど、利上げなどはまだ先と、ちゃんとメッセージされている点を押さえる事が大切だと思います。
それ以上に、原油価格の下落は凄まじく、このまま行くとロシアは相当なダメージを受けるので、クリミア問題などがどうなるのか、欧州の経済ともつながっているので、きちんと情報を取る必要があると思うんです。
確かに、世界経済は間違いなく悪いと僕も思いますが、違うのは、これは、アメリカの一人勝ちなのではないかと言う事なのです。
実際、アメリカと言う国の輸出依存度は10%以下で、ついには、原油まで自給しようとしているこの事実を忘れてはいけません。
要するに、世界経済はどうなっても、自分たちは安全圏にいるということを理解している人たちは、どう行動するのか、という事ではないでしょうか。
正直言って、世界的景気後退、とか言っているエコノミストがぞろぞろ居ますけど、経済誌の情報しかり、経済番組の情報しかり、理解できないことを、分かった振りをして発信するのはやめた方が良いと思います。
真実は、数字に確実になりますので。
そう考えると、現在、景気後退しているのは、成長率が下がった新興国(中国もそうだし、ブラジルや、南アフリカは問題外ですよね)、原油高に頼ってきた資源国(ロシアがこの代表例)、元々どうしようもない欧州(ユーロ安でメリットを享受したのに、未だに金融政策と財政政策はばらばらで、かつ、他の国への支援を渋るドイツと、内向きになっているフランス)、そして、本当のバカは、せっかく景気浮揚したのに、消費税増税をした日本です(まだ、更に上げようとしていますが、バカにも程があります)。
でしょ、アメリカは、一切関係ないのです。
じゃあ、どうすんのよ!
こんな状況で何かできるのか、僕の理解は、円建ての資産だけでは、どうやら駄目な時代がそこまで来ているかも知れないという事です。
また、流動性の低い資産運用(不動産とか)しているならば、もう、避難していないと遅いかもしれません。投資用不動産とかって、ずっと持ってるって、それバカか、ババを引かられたのかどちらかですから…
こういう時にこそ、自分で考える事が大切です。
何とかなるは、このような激変期においては、何ともなりません。
せめて、資産を流動化するべき状況です。
というか、資産の70%は、少なくとも流動性が高い物にしてくださいね。(ちなみに、自宅を住宅ローンとか、それ、資産としての流動性ありませんから…)
例えば、流動性の高い株式に投資している方であれば、ここ数日は、瞬間的に先物をたたけば良い訳です(笑)
めちゃ簡単ですね!簡単なヘッジです。
この為に信用取引の口座を持っている意味は、「先物でヘッジする=保険」という概念で説明ができますよね。
でも、僕もそうですが、そこまでアクティブに動けないなら、じっと下落を見据えて、配当利回りの高い企業(例えば、Johnson and Johnsonとか)を、押し目買いすればいい、というのも一つの方法です。
そう、もちろん米ドル建ですよ。
ちなみに、以前から、何度も、親愛なる皆様に言っておりますが、どうも、株式市場が思ったよりも加熱しはじめたら、保険かけたら?って言っています。
初めて披露しますが、僕がやってるのは、具体的には、日経225のオプション取引です。
今回の場合の僕のポジションは、日経225のプットロングです。
日経225が下落すればするほど、利益は理論的には無限大まで増加し、日経225が下落しない場合は、そのオプションの保証料が損失ですか、損失はその程度に限定されます。
(日経225が上昇した場合には、僕の日本株式のアセットは上昇すますので、それこそ、オプション料は保険と考える事、ご理解頂けますよね)
ここが大事で、理論的に「収益無限大、損失限定のポジション」を考える事こそ、経営そのものではないか!と思う訳です。
おかげさまで、年内の飲み代は稼ぎました(笑)
動かしていない資産は、現時点では2ヶ月前よりマイナスですが、でも、現段階で利益確定する必要がないので、しばらくほっておきます(笑)
この、3ヶ月毎に、査定されない事こそ、個人投資家ポジションの、もっとも有利な点だと思うんですけどね。
さて、あんまり細かく書く事もできないので、詳細な解説が必要であれば、DM(ダイレクトメッセージ)くださいね(笑)
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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