先週の金曜日だったかな?
朝一ぐらいで、あるお客様から、新規のビジネス案件に関わる全体的な意見と、先方の会社についての情報提供の依頼がメールでありました。
確か、電車で移動中に受け取ったと思う、、、
で、時間がないから、その場で調べて、evernoteに関連記事をクリップして、アシスタントに振ること振って、音声入力である程度のメールの本文をテキスト文章で作っておきました。
これ、皆さんやられてますか?意識すると、仕事が、めちゃ早くなりすよ。
1、検索結果のevernoteでのクリップ
2、事前の業務の指示
3、キータッチ入力以外の原稿準備
で、そんなことを移動中にしながら、午後、ある程度の時間が経ってから会社の自分のブースに戻って、実際の作業に入ります。
僕、こう見えても金融機関ですから、事業法人の信用調査会社のデータベースへのアクセス権を使って、さらに深堀しながら検索して、調べて、まとめて、メールで返信。
実際の、デスクでの作業時間は、15分から20分ぐらいじゃないっすかね。
ていうか、それぐらいしか、時間は取れないから(笑)これが、普通のコンサル系の仕事をしている人たちの、回答スピードだと思います。
それぐらいのスピードないと、夜にお客様との時間なんか、僕、作れませんから(泣)
ざっきーです。経営者専門の保険屋で、大好きなお客様にお節介を焼いて、その方の事業の価値を向上させ、経営者を取り巻く、様々なリスク(不確実性)からお守りするのが仕事です。
だから、見えない未来の話や、仮定の話、よくわからないことの窓口になっています(笑)
この環境は、本当に、個人の能力を鍛えられます!
そもそもビジネスは「お客様のお悩み事を、解決する事」ですから、相談を投げかけて頂くことはとても光栄です。
とはいえ、内容によっては、自分ではできないことの限界が見えますので、足りないものは、どうやって補完するのか。そこが、今後の学びの課題ともなりますし、信頼できる情報を持った方々との、ネットワークづくりのトレーニングになりますよね。
そう、
口先だけではなく、証拠の提示ができなければ、ちゃんとできなければ、信用がなくなります。
信用とは、できないことを、できないとはっきり言える事、だったりしますから。
それに、基本的に相談って、急ぎだよね。
気軽に何でも依頼してくる人っているけど、具体的じゃないし、調べる内容が軽いし、事前情報がないし、期限が書かれていないのは、急ぎとはみなさないけど(笑)
まあ、その方の仕事のやり方が見えてします。そこに問題点があるんですって。
僕はお節介だから、大好きなお客様には、指摘させていただいているので、ご存知の方も多いかも。
それに、人からの頼まれ事って、できるだけ早く解決できたら、それって嬉しいよね!僕自身がそう思うからなのかもしれないけど、やっぱりスピード感ってのは大事だと思うし、それって、価値だと思うんだよね。
今回のそのメールには「週明けには判断し、回答しなきゃいけない」という期限が書いてありました。
でも、事前情報がたっぷり入った長文のメールが来たのは、金曜日の午前中、、、
気づきますよね!
これ、他に依頼してたのに、満足のいく回答が来なかったか、切羽詰まっている感がありますよね。
(あとで、わかりましたが、この予想通りでした!)
そう、僕から見た場合のこのメールは、重要だけど緊急じゃない第三象限の仕事だけど、お客様から見た場合は、急ぎで、重要な第一象限の仕事内容なんだよね。
もちろん、土日にも時間があるし、そこまで急がなくてもいいかもしれないけどね、僕自身が、土日は休みなので、仕事はウィークデイで納めたいんです。
仕事は、ゴールから考えるのが一番いいし、期限を決める仕事をしないと、それは単なる、時間の浪費と自己満足、一番やばい選択です。
以前は、土日も使って、いろいろ考えたり、仕事をしていたんだけど、それこそ第三象限の、もっと先のことを考えたいし、インプットもしたいから、自分を中心に考えると、週末の夕方になる前までに、ご依頼を頂いたお客様の検討の時間を残した形で回答したかったんす。
この話って、ちょっと前のブログの「仕事」を分解してみたエントリーの中でも話してるんだけど、twennty-eightyを使うのが最大のポイントになるんすよね。
最近の仕事って、やっぱりIT環境が整備されているから、まずは、関連情報を取得して、全体像を把握する事から始めます。
そう、検索です。
これって、スマフォが仕事環境での標準装備になってから、場所をまったく選ばなくなりました。
そして、複数のキーワードを絡めたりすることで、検索の精度はあがりますし、依頼された一次情報が詳しければ、それを基に、キーワードを組み合わせた検索が、かなりできますので、ある程度の、質問に対する思考の材料としては、すぐに準備する事が可能です。
で、大事なのが、大枠で捉えて、複数の重なる情報を、twennty-eightyの上位20%の有効な情報としてとらえ、残りの80%を捨てて、20%の情報に集中します。
ね、そうしないと、時間がとられるだけで、それぞれの検索結果の内容を深く読んでいる時間なんてのは、実はロスだし、全体からすると、ノイズの様な情報に絡めとられてしまうため、時間が掛かり、回答の精度の落ちる要因だったりするわけです。
「仕事は時間をかければいいというものではない」これは僕が前職でも、叩き込まれた事です。
それと共に、情報というものの取り扱いについては、先入観をできるだけ排除し、重複する根拠のある情報を基に、ディテールにこだわらない事が、偽の情報や、余分な情報に、惑わされないコツでもあります。
こんな事、皆さんも心掛けられているかとは思いますが、ポイントをちょいとまとめますね。
1、スマフォがあれば、判断のための情報取得も、準備もできちゃう
2、情報は、重複する上位20%に集中して、あとは捨てる
3、個別に取得できる、コアな情報を、更にその上位20%に加えて、精度を上げる
4、アウトプットも、結論を固めてからではなく、20%の確信があればまとめはじめる
5、大事なのは、回答者が求めている時間内の、前半の20%以内に何らかの回答をすること。
何が言いたいのかと言いますと、twennty-eightyを意識して仕事を回していくと、仕事の中の約80%は、もしかしたら無駄かもしれないことに気付くのです。
だってそうじゃないですか、どこまで行っても、相談事って相手があっての事です。こちらの自己満足は、それは仕事ではなく、単なる承認欲求で、ほぼ意味がありません。
多分、本当にお客様の事をおもって、何らかの相談事になる場合って、一番大事なのは、相談を受けた側の「スタンス」じゃないのかな?って思うんです。
とすると、大事なのは、自分がもし、お客様ご本人だったとすると、という形で考えればいいので、できるだけ真実の情報と、できるだけ、シンプルな思考で、回答をまとめたほうがいいと思うんです。
何か、自分を大きく見せたり、何か、思惑を取り込んでみたり、バイアスを掛けられることは、相談される方にとっては、迷惑なことだからです。
相談事の最終判断をし責任をとられるのは、ご相談をされた方であって、受けたものではありません。
ですよね、やっぱり、ここは、結構、勘違いしがちなところなので、要注意です。
時間を掛ければいいというものでもなく、細かく調べればいいというものでものなく、何か凄い結論が導き出せなくても、twennty-eightyの意識をもって仕事をしていると、そんなにおかしなことにはなりません。
これ、結構、コンサル系の仕事をしている人たちが、忘れがちなんですよね。
完全、完璧をもとめるよりも、情報の整理や、順位付けなどのほうが、本当は大事なんですよね。忘れがちなので、備忘録的に書いてきました。
「それにしても、ざっきーは、回答が早いよね」って言っていただきましたが、それは自慢でもなんでもなく、覚悟をして、80%を捨てているからできる事なんです。
僕らのいるこの世界は、リスク(不確実性)だらけなので、こんな意識付けも、大切かもしれません!
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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