昨日とはうって変わって、晴れ間が覗いてきましたし、気温も高めで、お出かけ日和の週末、お仕事の方も、お休みの方もいらっしゃるとは思いますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
ざっきーです。経営者専門の保険屋です。保険屋さんになったのが1999年2月ですから、ということはこの世界に17年目いるんですね、びっくり!しかも同じ会社で、一社専属で、部屋持ちでいられるというのは、ちょっと自分を褒めてあげたいな。
この自分で自分をほめるということも、とても大事なんだと、ここ最近では理解ができるようになりました。
人生の時間の中で、大部分を占めるのが仕事の時間ですから、その仕事も、18年目ということは、学生だとすると高校3年生。基礎から応用が終わり、さらなる専門性を目指すべく、この一年を過ごしたいし、ここまで出来た自分自身を、ほめたいなと思います。
そうそう、保険屋さんの世界では、土日は仕事です(笑)なので、同業者から「えっ!土日休んでるんですか?」って言われますが、単にアポイントを入れないだけです(笑)大事な方のために、空けてある、といった方がいいかもしれませんね。
というか、そもそも週5日あったら、仕事って相当できますよね!単位時間当たりの生産性は、経験を重ねるにつれ上がっていくはずですが、日本はそうじゃないのかも。でも、それって世界的に見れば、おかしなことで、休みがないというのは褒められることじゃなかったりします。
短い時間で過去の成果はクリアして、年々繁盛しなければ、その事業はあかん、ってことじゃないかと思うし、そうならないために必死で考え、試して、検証する時間も、日々の時間をどんどん短時間化しなければ生れませんよね。時間だけは、本当に平等与えらえた経営資源ですからね。
それに、何事も、バッファー(余力)がないと、いろんな事柄に対処などできませんし、インプットもできませんよね。
それと、一番大きいのは、休んでないこと自慢をしたくないんです(笑)、昔は、忙しい自慢しましたが、今は、それはあかん!って思います。
それでほめられたりするのは、本当に本末転倒なんだと理解できましたので。忙しいって、心を亡くすって書きますよね、スケジュールはガラガラだけど、やることがいっぱいあるのがいいかな、と僕は思います(笑)
今日は週末なので、最近、僕が気づいた人の内面など、仕事に関係ない話なんぞを書いてみますね。まあ、普段も、そんなに皆さんの仕事に直結してないかもですが。
これも、独り飲みをしている時に、酒場の戯言として聞いた話が、自分の中でずーんと残ってて、ぐるぐる考えたりしてたんですが、最近、はっと気づいたことなんです。キーワードは、
人は、生まれてから死ぬまで「わたし」と付き合うのだ
という言葉です。はい、確かこんな言葉だったかと。飲みの席ですからね、ご容赦を。
確かに、友人であれ、知人であれば、自分の気にいらない相手とは、二度と会わないことができますよね。まあ、極論ですが、場合によっては、身内であっても、親族であっても、血のつながった家族であっても、物理的、社会的には、絶縁することが可能です。
でも、「わたし」という相手だけは、絶縁することができません。その言葉の通り、一生涯付き合っていくしかありません。
だとしたら、そんな状況を受け入れるしかないし、どうすれば、「わたし」という生涯の伴侶を好きになれるのか? どうすれば、「わたし」への嫌悪感を払拭できるのか? これは、多くの人が思い、思考として格闘している問題なんだそうです。
はい。そうじゃない方もいらっしゃるとは思いますが、僕はドンピシャです(笑)というか、これ仕事のこと以外に考えていることの大部分を占めてんじゃないかな、と思うぐらいです。だから、僕にとっては、とても難しい問題な訳です。
出来ている方には、なんてことない、のかもしれませんが、僕にとってテーマというか、人生の指標みたいな感じなんです。それは、こんな言葉です。
「わたし」を、価値があるものだと実感したい
「わたし」は、無価値だとは思いたくない
「わたし」を、好きになりたい
そう、マズローの欲求分類で示された、承認欲求と呼ばれる欲望は、低位の欲望が満たされると、必ず人のこころに、芽生えるものとされています。
他者から認めてもらうこと。あの人にほめられ、大事にされること。みんなに一目置かれ、ちやほやされること、それによって「わたし」の価値を実感し、「わたし」を好きになろうとする訳なのです。
でも、それはあかんですよ。
といったのが、心理学の巨星、アルフレッド・アドラーさんです。フロイトさんやユングさんと、並び評される巨星であるにも関わらず、日本では最近著名になってきたぐらいでしょうか(僕の認識がそうなのかもしれませんが)
「嫌われる勇気」って書籍、お読みになったり、お見かけされたことありませんか?それ、アルフレッド・アドラーさんの入門本です。
僕が最近、そうやなぁ、その通りやなぁ、と共感できる心理カウンセラーの心屋仁之助さんも、このアドラー心理学の流れを組まれているんじゃないかなと思うんです。まあ、僕自身が、引き寄せたのかもしれませんがね(笑)
酒場で話した内容を、ちょっとだけ脚色しながら、分かりやすく文章にしますとね、こんなことだと思うんです。
「わたし」の価値を実感したいなら、「わたし」を好きになりたいなら、
他者からの承認を求めてはいけません。承認欲求にとらわれると、
結局は、他者の希望に沿った「わたし」を演じることになり、
他者の人生を生きることになります。
人は、自分自身の人生を歩みながら、
自分自身も、好きになっていかなければならないのです。
この命題を踏まえた上で、アドラーさんが提示されたのが、「貢献感」というキーワードです。
自分は誰かに貢献している、という主観的な感覚を持つこと。実際に貢献できているかどうかに関わらず(それは確かめようのないことなので)、ただ、自分が「わたしは役に立っている」と思えるような生き方を選ぶこと。それによってしか、「わたし」の価値を実感することはできない。
どうでしょう、僕ね、いろいろ読んだり、考えたりしてたんですけど、酒場の戯言で話してもらったこの話が、一番、腑に落ちたんです!
要するに、他の人に「ほめられる生き方」ではなく、他の人にも「よろこばれる生き方」をめざせ、という解釈にしたら、どうでしょうか?僕は、とても自分自身の中でしっくりくることだったんですね。
別なお話ですが、僕の師匠はこうおっしゃいました、
「ビジネスは、お客様のお悩み事を解決することを命題とせよ」
と。それは、ビジネス、つまり仕事を通じて、本当に、誰かに「よろこばれること」を考えているか。もしかしたら、勘違いして、「ほめられること」ばかりを考えて、肝心の「よろこばれること」をおろそかにしていないだろうか…
ちょっと似ているんだけど、仕事に置き換えた場合、「ほめられる仕事」を目指すんじゃなくて、本当に「よろこばれる仕事」を目指したいし、そうゆう仕事がしたいなあと思ったんです。
これ、再度言いますが、似ているようでいて、ぜんぜん違うものですよね。仕事だけじゃなくて、生き方もそうしたいな。
ちなみに今日のエントリーは、僕にとって、今まで、これができなかった方々への贖罪と思って、書いております。
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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