寒いけど、日差しの暖かな休日、お休みの方も、お仕事の方も、
気持ち良く過ごしていただけるといいなぁ。僕は、ちょっとだけ仕事で、
あとは時間があるので、大好きな料理を楽しみます(笑)
ざっきーです、経営者専門の保険屋さんです。
昨日は、濃いMTGが続き、一件はなんと、金融機関からの相談案件が!
やはり、僕のやってることって、希少性があるんだなと、、、
ちょっと実感。微力ながら、地に足をつけて、取り組んで参ります。
さて、
どうも、身辺がざわついてますので、最近の経済環境なんぞについて、
雑感を書きますね。
僕のブログを以前から読んでいただいている方は、
気付かれたと思いますが、
僕、個人的には「東証の株式市場は、明らかに変だよ」と、
昨年中から、言い続けていましたよね。
特には、ファイナンスリテラシーの低い方々から、まだ上がる(笑)
とかの声が聞かれた頃の昨年秋には「やばいよー」って言いましたし、
事実、僕のポジションはその頃に解消していますので、
今はこうして「おー、こうなるかぁ」と見ていられる訳です。
結論から言えば、今年は景気悪いっすよ!ってこと。
わかってるんだから、対処をすればいいのです。
会社の究極の目的は「継続する」こと。
継続するためには、キャッシュフローを確保すること。
キャッシュフローとはざっくり利益ですから、
売上を上げるか、経費を下げるかです。
CPIの見通しが下がるんだから、売上は上がらないと仮定すると、
経費を下げればいいですし、経費が下がらなければ、
キャッシュフローですから、固定資産の流動化ができていればいいのです。
この場合、固定資産の流動化に、融資を使うのは、融資の目的としてはOKですが、
運転資金目的の融資は、売上が下がる予想では、融資の目的としてNGです。
だって、返せなくなるからね、ここは注意してくださいね。
そう、会社は「銭を持っておきましょ!」ってことです。
(だから、景気が上がらないとも言えますけどね 笑)
さて、最近の経済環境としては、
長期金利がマイナスになり、
日経平均株価が、16,000円台を割り、
円安が一気に進んで113円。
これだけ1月からの動きが大きいと、
ファンドマネージャーの方はもとより、市場参加者は大変です。
大変じゃないのは、ドルコスト平均方で投資している方で、
現時点で、キャッシュにする必要がないポジションを取っている方々ぐらい。
つまり、僕のクライアントの皆さん、全然、騒いでないですよね(笑)
リスクとリターンはトレードオフの関係があるので、
リスクオフされたい方は、身の丈にあった投資の仕方が、
やっぱりいいんじゃないかと思うんですよね。
さて、
そこに来てのネガティブ金利による金融政策は、
どうも市場との対話がうまくいかず、
想定以上のハレーションを引き起こしているみたいだし。
まあ、
東証の株価下落の本質的な原因は、
消費税率アップだから(笑)
消費税率アップを先送りすれば、原油安の後押しもあって、
腰砕けた景気も回復するから、やればいいのにね。
幸い、政府与党の支持率は、現在でも高く、選挙までの期間に細切れで、
変な財政政策をするよりは、確実に効果があります(難易度は別としてね)
今は、JGBもマイナス利回りになってるぐらいなんだから、
新規国債発行すりゃあいいじゃん(投げやり)
CPIを見ても、東証株価見ても、金融政策では、
どうにもできないってことが検証されたんだから、
今すべきは、財政政策ですよね。
成長戦略なんて、ないんだから。
原油安とか、めっちゃ巨大な、追い風があるんだし、
円高で大企業の業績が悪くなるなら、
GDPの60%を占める消費を刺激するのが早い訳で、、、
そりゃあ、
この先、消費税が上がって、景気が落ちるってわかってるのに、
今、使う人なんて、居ないって。
先行き不安と、建設的な意見を発信しないマスコミの影響は大きく、
景気の気は、気持ちの気なのに、徹底的に破壊するんだから、、、
ちょっと、天に唾をしている人が多くて、けっしょん、ってなります。
こんな政策、本来は、大きな政府を志向する、
リベラル陣営がいうことなんだけど、
日本の場合、政治信条と、経済政策がねじれてて、
保守政党が、大きな政府を志向する形なんだからさ。
こんな現状ですが、これだけ世界と経済が繋がっていると、
日本国内のことだけという訳にはいきません。
なんか、欧州が、きな臭いんですよー。
ドイツ銀行のジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)は、
同行が「磐石だ」と行員に伝えた。
資本と資金繰りへの懸念で8日に同行の株と債券相場が
急落したことに対応した。(引用:ブルームバーグ 2016/2/10)
気になるのは、こんな話をするって事が気なるのね。
リーマンブラザースだって、大丈夫って言ってたよね、破綻したけど!
こうゆう事を言う時って、本当にかなりまずいという事。
ちょっと、ゾッとしますよ。
まあ、僕と同い年である、清原さんの覚醒剤使用逮捕のニュースの方が
大事なマスコミの皆さまは、報道していただけませんが、
ドイツ銀行や、クレディスイスなどの欧州の大手銀行が、
あの、リーマンショック時の株価を、
現在、下回っていることをご存知でしょうか?
前にも書きましたが、欧州危機は、現在進行形です。
これ、信用リスクなので、発生すると世界経済への影響が相当出ます。
事実、信用リスクは、為替への影響が出ますから、すでに円高が進んでまして、
今日、日本はお休みだけど、明日は112円とかもあり得るんじゃね、と思いますし、
明日、電車が止まらんといいな、、、本当にこれは、急激すぎです。
問題の本質を掴むには、欧州の大手銀行の、主なお得意さんは誰なのか、
ということを想像すれば理解が早いです。
中国、ロシア、そして経済規模が小さく、財政状態の悪い国々です。
ちなみに、大国以外は、カトリックと、ギリシャ正教を国教とする国々が多く、
「11世紀分裂後初めて、ローマ法王とロシア正教総主教が初会談へ」という、
このニュースは、この側面も捉えるべきなのに、報道されないのは残念です。
さて、すごく簡単に、誰でもわかることなんですが、
中国への貸付は、中国経済が減速するとやばくなりますよね。
はい、やばいっす。
そして、ロシアですが、難民問題が、倫理面、政治面、経済面など多種多様に、
問題が噴出していて、隠れちゃってますけどね、
今現在も、ウクライナ併合の件で、経済制裁中なんですね。
ルーブルって、ほぼ安すぎて価値ないし、原油は30ドル割り込むし、、、
って状況なんですね。そこに、貸付てるんですよ。やばいっすね。
ギリシャ問題、解決していないっすよね、
スペインも、イタリアも、財政赤字も悪化してるし、経済も悪い、
さらに民族独立や、難民問題で民族対立が激化って、やばいっすよね。
原油安と、難民問題に隠れていますが、ロシアの動き如何によっては、
欧州の大手銀行経由での信用リスクが噴出することが予想できます。
この動きはウオッチするに値しますし、大手金融機関の危機というのは、
リーマンショックと同じように、信用リスク、
つまりどこまで問題が広がるかわからない、ことがやばいのです。
リーマンショックの時は、発信地であるアメリカが、
金融を緩和して、流動性を提供し、信用補填をすることで、
何とか支えることができましたし、同時に、中国も、
信用提供をすることができましたよね。
さて、
金融と財政が分離されている欧州に、それができるんでしょうか?
難民問題に揺れる欧州に、それができるのでしょうか?
こう読み解くと、
ローマ法王と、ギリシャ正教総主教の会談てのは、
もの凄い、深い意味があることですよね。
ちなみに、僕は、ユーロというポジションは持っていません。
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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