機会を少なくしているとはいえ、
忘年会、飲み会、食事会などが続き、
たぶん、休肝日がしばらくなさそうです。
体調だけは、気をつけなきゃと思いつつ、
なかなか中性脂肪の数値が下がらない、ざっきーです。
冬なので、寒いのはいいのですが、
曇りってのは、どうも、気分が上がらない、、、
こんなとき、体調壊すと最悪だから、
注意しないとですね。
さて、今日はちょっと面白い視点の話を、
お伝えしたいと思います。
ご存じの方も多いのですが、
僕の最近のスタンスは、
「財務面からの、皆さまが経営されている事業へのバリューアップ」
ですよね。
なので、かなりの数の会社の財務諸表や、経営計画書、
資金繰り表や、借入明細書など、数字を拝見しています。
「財務」という視点からです。
まず、拝見するのは、過去から続く、数字を確認することで、
現時点での現状確認をすることです。
その中で、たまに「おやっ?」て思う、項目がございます。
それが、貸借対照表(B/S)の、
無形固定資産の部に、計上されていることが多い、
「電話加入権」という資産です。
さて、
僕は1968年生まれで、1987年に大学入学で、
東京に出て参りましたが、その際に、
真っ先にしたことと言えば、下宿に電話回線を引く事でした(笑)
18歳だったからか、記憶は定かではないのですが、
結構な金額を払って、父名義で、電話番号を持ち、
自宅の電話回線が開通しました。
それまではね、実家でしたし、
僕の実家の電話は、父が亡くなり、実家を取り壊すまで、
なんと、黒電話だったんです!
ええ、あのジーコロゆう奴です(笑)
笑い話がありまして、かつて、僕の携帯電話に、
うちの親が、留守番電話にメッセージを残してくれた時に、
こんな笑えるメッセージがありました。
母親からの、メッセージです。
「ああ、えーっと、お母さんですが、シャープがありません、、、」
そのあとは、「ない」とか、「シャープって何」とか、
こそこそ話が続き、しばらくして録音が終了しました。
そう、黒電話って、シャープなんぞないですよね?
プッシュフォンじゃなかった、という事です(笑)
その切ない感じの、どうしよう感が、めっちゃ笑えたんですが、
よく考えると、ユニバーサルサービスの落とし穴のような気もしますね。
さて、
よく脱線するブログですが、書ける時に書かないと、
なかなか時間がないので、ライブ感いっぱいで書いて参ります、
その点は、多めにみてくださいね~
もどります。
だから、留守電もなかったし、
電話がかかってきても、取次されるし、
親も、自分たちの都合もあるから、
何度、取次や、言付けの不徹底で、
友人などを怒らせたことか!!!
まあ、携帯や、スマフォがない時代、
どうやってデートの約束するかとか、本当に大変でしたよね(笑)
だから、今でも、ワンチャンス逃しません!って、違うか(笑)
そんな状況でしたから、大学生で独り暮らしといえば、電話!
みたいな時代でした。
この固定電話、設置する時に、保証金などをデポジットしたからか、
加入権という資産が発生し、その名残が今でも相続の際に、
電話加入権の相続という手続きが必要となります。
3年前の、父の相続を、全部自分でやりましたので、
いまだにそんなものを、資産として考えなければならないって、
何て時代にあっていないんだ!って思いましたもん。
電話加入権自体は、その後、通信の自由化など、時間を経て、
売買もされなくなりましたし、電話加入権担保のローンとか(高利貸ね)もなくなり、
資産としての価値はされなくなり、気付けば、携帯電話なら「0円」とか、
ひかり電話と、Wifiなら、無料でお付けします!いう世界ですよね。
そう、
現在において、法人契約で電話回線を新たに引いたとして、
電話加入権という、無形固定資産を計上しますか?
ってことです。
その判断は、決算書の作成責任者である、経営者ご本人のマターです。
ぶっちゃけ今だと、電話加入権そのものに、支払いがありませんから、
計上できないですよね。
では、ここからがポイントです。
過去に法人で、電話を設置した際には、
その当時は明らかに無形固定資産として価値があり、
貸借対照表(B/S)に明記したとしても、
実際に資産価値があると、誰もが思っていた、
電話加入権が、今、現在、どうなっているのか、
という事です。
そう、固定電話の設置がない法人って、滅多にありませんよね(笑)
個人の家庭では、固定電話などない、
というの若い世代は当たり前になりつつありますが、
会社って、代表電話番号とか、FAX番号とか、ございませんか?
それ、最近、設置したものじゃないですよね?
何が言いたいかというと、
決算書という「経営者の成績表であり、社会的評価の源泉」に、
実態とは違うものが、乗ったままの可能性がある。
ということですよね。
ああ、これ、些細な話です。
電話加入権って、1回線8万円弱、取るに足らないことですよね。
でも、これ、ちょっと、こんな見方もされる、という事で、
注意を頂きたいんです。
「固定資産に、電話加入権が乗ったままの決算書は要注意」
このセリフ、中小企業のM&A仲介をやっている友人が言ってたんですね。
彼がいったセリフです。
「こんな、価値がない資産を、そもそも計上したままにしてるってことは、
経営者ご自身が決算書がなんであるか知らないとしか思えないし、
税務顧問も、この程度のアドバイスもできていない訳だから、
資産の実態バランスが違う可能性が高い、
つまり徹底的に資産査定しないと、実態はわからないから、
要注意なんですよ。」
そうなんですよね。
以前に、実態バランスという話を致しました。
不良在庫や、毀損資産、資産計上されている短期借入金や、
未払金など、資産に見えているだけで、実際は価値がないとしたら、
そんな決算書で、いくら高く、自分の事業を売りたいって言っても、
そもそも信用できない。という事です。
また、そこまで決算書について経営者のご理解がなかったとしても、
税務顧問として、月額報酬と、決算報酬を支払っている税理士の先生も、
クライアントである経営者に対して、教えてあげないのか、
という事なのです。
だってさ、価値がないものなんですよ。
だってさ、黒字が出た決算の時に、償却しちゃえば、多少なりとも節税になりますよね。
だってさ、それこそ、金額は小さいけど、今どき、電話加入権って(笑)!
決算書は、経営者の成績表であり、社会的信用の源泉なんですよね。
だから経営者の成績表である決算書についての
「認識」を問われることになりかねないからなのです。
だから、M&A仲介とかをしている友人もそうだし、
保険屋である僕もそうだし、もちろん、銀行など金融機関は同じ感覚です。
でもね、金融機関は「本音と建て前」の世界だから、
こうしたほうがいいですよ、
なんてことは言いません。言わないんですよ。
ふーん、そうなんだ、そうゆう認識なんだです。
そこまで構っている時間、融資担当をしている
金融機関の職員にはありませんから。
だから、おせっかいな、
僕、ざっきーが、書いちゃおうと思った訳です。
伝わっていますか?
今まで、知らなくてもいいんです。
経営者の皆さんが判断すれば、次回決算で、ちゃちゃとできますから。
でもね、問題の本質は、
今まで、このことを指摘されましたか?
って話なんです。
そう、顧問料を払って、決算書を作ってくれたようにみえる顧問が、
なぜアドバイスしてくれなかったのか、ちょっと考えてみてください。
その状態で、長年続いてきたとするなら、
これ以外にも、決算書を「財務の視点」で見た場合に、
おかしな点や、隠れた問題点が潜んでいたとしたら、どうしますか?
この「電話加入権」自体は、些細な話なんです。
でもね、社長の仕事は決算書をよくする事なんですから、
よくなるに越したことはないですよね。
こんな視点も、ありますよ!という一例です。
物事の本質は、細部にこそ宿ります。少しでも、参考になるといいなぁ。
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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