9月という、年度の折り返しを過ぎ、
ちょっと肌寒くなってきますと、年末進行です。
ここからの時期は、企業のおいても決算月が多くなってきます。
まあ、決算というのは「組む」ものですから、
決算前財務検討会は、行われていますよね!
何ですって、行われていない!
そうですか、それ、時代遅れですよ(笑)
ぜひ、税務顧問に聞いてくださいね。
「決算前財務検討会しなくても、うちの場合は、
金融機関から、いつでも融資引っ張れるんですね!」
って(笑)
意地悪言いました、、、すみません。
僕ですか、
プロフェッショナリティがない方は、
どうしても大事にできない保険屋、ざっきー、です。
僕が大好きな経営者は贔屓して、財務価値向上に貢献します!
です。
でも、実際のところ、
決算後には、金融機関から決算書を求められますし、
金融機関によっては、取りに来られますよね。
もしかすると、月次の試算表の段階から、試算表を持ってきてください、
なんてケースがあるかもしれません。
そう、これは、皆さんの会社の信用格付け(銀行格付け)の要素の大部分が、
決算書の数字によって、確定するからですよね。
だって、
「経営活動のすべては、決算書に反映される」からです。
経営者の言い分より、数字の方が、
全ての経営状況を明示するからです。
こんな言い方、金融機関はしませんが、本音と建前の世界での本音は、
これです。
その格付け如何によっては、
貸出手の金融機関としても、準備や、対策、はたまた行内調整など、
様々な事柄を引き出すからですよね。
さて、ここで、決算書を出すときに注意点があります。
皆さま、ご存知でしょうか?
金融機関が、決算書をお持ちになられたり、
渡されたりする際に、
聞きたいことがある項目を。
しかも、それ、経営者の皆さんからしていただくと、
「おっ」って思うことです。
ご存知ですか?
続きはWEBで(笑)
嘘です。
では、金融機関の聞きたい順に示しますね。
1、今後の資金需要の、目的と、タイミング、調達資金の規模について
2、現時点で借入をされている融資に関しての、返済計画について
3、極悪三勘定が決算書にある場合、その理由と、解消方法について
この3点です。
あの、僕が知っている限り、経営計画書って、
今までの実現可能性が高ければ参考なるそうですが、
そうでないと、あんまり意味ないのだそうです、、、
伝わっていますか?
銀行は、絵に描いた餅よりも、目の前の餅を食べたいのです。
金融機関が知りたいのは、
今後の資金重要の目的と、時期と、金額です。
金融機関といっても、商売ですから、
今後の営業ニードがどこにあるかが、
最も知りたいことな訳です。
これは、あらゆる業種、商売、ビジネスであれば、
あたり前ですよね。
次に知りたいのが、貸出手にとっては、返済能力、
そう、返済計画です。
特に、借入金の元本返済は、キャッシュフローでなくてはありませんから、
今後のCFについての解説がないと、おや?わかっていらっしゃらないな。
ってことになります。
まあ、これも、融資金額の保全という意味では、当たり前のことですよね。
で、次が、決算書に関わる点です。
そう、極悪三勘定というものがありまして、
これについては、本音と建前を分け、
経営者の皆さんの前では、あまり申し上げませんが、
「これ、最低!」という、勘定科目について解説します。
極悪三勘定(B/Sの資産の部にあるものです)
1)貸付金
2)立替金
3)未収入金
です。
B/Sの資産の部にある「貸付金」とは、何かと言いますと、
金融機関である銀行は、事業資金としてお金を貸しますが、
その相手の事業会社が、他人にお金を貸すというのは、
ルックスルーすればわかりますが、
これって迂回融資という見方ができますので、
許容できるものではありません。
この説明が、質問をしてから解説される場合、
経営者としての能力が疑われます。
そう、事実ですので書きますが、
建前と本音を使い分ける金融機関では、
面と向かっては絶対に言いませんが、
呆れますし、信頼はなくなってしまいます。
次に「立替金」も同じことが言えます。
「誰に対しての、何の立替金なんだ」と。
お金に色はついていませんので、
何に使おうと、わからないかもしれませんが、
借りている企業での資金用途が違ったら、
貸出手の銀行は、一括繰上げ返済を迫ることが可能です。
ぜひ、借入時の銀行取引約定書にて確認くださいね。
こで、大事なことですから。
この説明が、事前になければ、
貸付金と同じように、信頼はなくなります。
ということで「未収入金」も同じです。
しかもこちらは、3年分の決算書を並べてみた場合、
未収入金の項目が毎期あり、同じような金額が、
毎期計上されていたとすると、
この「未収入金」って、実は回収不可能な資産だろ!
ってことになります。
この場合、金融機関としては、
この極悪三勘定を、除外した形で、
「実態B/S(実態貸借対照表)」を作成します。
この場合、極悪三勘定は、流動資産に計上されていますから、
流動比率は落ちますし、
そもそも資産が欠損している状況なので、
自己資本比率も下がりますよね。
貸出手たる金融機関においては、
「なぜ、格付けが悪くなる決算をするんだ、しかも、説明さえしねえ!」
ってのが、本音なんですね。
そんな時に、経営計画を話されたって、本当に伝わるのでしょうか?
実態B/S(実態貸借対照表)については、
このほかにも、「回収できない売掛金」や、
「その値段では売れない商品在庫」、
「その価値のない機械器具備品」
「価値のない有価証券、投資信託、子会社株式」などがありますが、
極悪三勘定である、
「返済されない貸付金、立替金、未収入金」については、
流動資産に上がってますし、運転資金などの融資が、
充当されている可能性も高いので、
もっとも嫌悪される勘定科目です。
ちなみに、この極悪三勘定の話、
税務顧問から、聞いたことがない、という場合、
その税務顧問さんの視野に、銀行は皆無だということです。
信用格付けについても知らないし、資金繰りの相談も、
そもそも経営の相談はできません。
税務申告の代理人としての税務顧問、というとこをお忘れなく(笑)
もし、今現在の決算書に、極悪三勘定あり、
今まで何の指摘もなかったとしたら、
やばいっす!
これはどうなんだろう!心配だ!と思われたのであれば、
SNSのメッセンジャーなどを通じて、ご連絡くださいね。
僕が、解消のお手伝いをさせていただきますから。
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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