以前、友人のウォールでのやりとりで、
「通貨が高くて滅んだ国家はないけど、通貨が安くて滅んだ国はいっぱいあります」
と、円高である場合の、本質的な意味合いを書き込んだところ、
全然面識のない、実名でライターをしている人から、
「こういう知ったかぶりをして、円高を助長する馬鹿がいるから、国家は滅ぶ」と、
ケンカをうられまして(笑)
でもね、、、友人のウォールで反論なんか、
しないよね(笑)
で、スルーしたら、
けちょんけちょんなメッセージ飛ばされて(;_;)
ご本人のウォールで、こてんぱんに書かれました(T_T)
飲んでたのかな・・・
そのあと消えていますが、
魚拓済み(笑)です。なにもしまへんが。
さて、さて。
いや、そういうことあるし、、、
まあ、しょうがないし、、、
立場的にも「絡むな!」って、言われているし、、、
でも、根本的な理解が違っていたら、しょうがないのかも。と思います。
変動相場制の場合、どのポジションにたって、自分の利益を考えるのか、
それこそポジショントークは、立場によってえらい違いがあるからです。
まあね、「ネットは、バカと暇人の集まり」という言葉もあり、
言いえて妙ですが、真実も表してるかも。僕自身も含めて、ですがね。
よい、学びでございました。
でもね、、、
またいっちゃお(笑)
「通貨高で破綻した国はありませんが、通貨安で破綻した国は、
歴史を振り返れば、多々あります」
まあ、デフォルト数NO.1は、ギリシャなんですけどね(笑)
円安も、見る角度によっては、表情がちがうんじゃない?
最近、円安が加速しています。
日本経済新聞をはじめ、メディア各社は、
「円安により輸出企業の業績が回復」と報道していますが、
足元の景気はどうなっているでしょうか?
株高で、恩恵受けましたか?
で、利益確定しましたか?
で、消費に回しましたか?
ね。なんか変ですよね(笑)
我々のほとんどは、円で収入を得ているはずです。
では、この円の価値が下がっているということは何を意味するのか、
こういう機会だからこそ、良く考える必要があります。
また、怒られるの覚悟してですが(笑)
確かに、円安は、輸出には追い風ですが、
日本の輸出依存率は、GDPのたかだか17%ぐらいです。
また、約3500社程度ある上場企業のなかで、
外国への売上比率が50%を超える、
いわゆる「輸出企業」は200社弱かと。
つまり、その他の中小企業は、
ほぼすべて内需企業で、
GDPの約60%強を占める、国内での「消費」に依存している訳です。
そして、そこで働いてもらう給料は「円」です。
価値の交換手段であり、尺度でもある通貨「円」そのものの価値によって、
我々個人はもちろんのこと、国としての購買力も決定されますよね。
また、購買力とは国の力そのものといっていい訳で、
最近だと、ウクライナ問題で、ルーブルが下落したロシアなどは、
何としてもルーブルを強化するために、今まで貯めた外貨準備だけではなく、
それ以上の資金を使い、下落を防衛する訳です。
中国も、ルックスルーすれば一緒です。
ドルに対して、都合のいい範囲で通貨高にならないように、粉飾している訳で(笑)
今後、使わねばならない外貨準備を、単純にアメリカ国債に置いていても、
利回りが悪く、運用をするためにAIIBに投資する訳です。
でもね、
日本だけは、何を勘違いしているのか、
国を挙げて通貨を安くしよう!、と努力しているという、
とても不思議な構図なのです。
現に、我々の周りの生活品は値上がりが続出していませんか?
日本は多くの物資を輸入に頼っており、
特に食料品は、米を除けば、多くが輸入品ではないでしょうか?
(日本で加工していても、原料とかはどこからって、見てくださいね)
でね。
我々の、給料が上がらないとなると、
この先の円安による物価高にどう対応するものか、
また、来年の消費税増税にどう対処するのか、
まじで、必死に考えねばなりませんよね。
こんな話すると、
「農産物は国内でも作られている!」
と、また、ご指摘を受けますが(笑)
国内でいくら作ると言っても、
肥料はいかがでしょうか?
有機、無農薬?
では、暖房や、農作に使われる様々な消耗品は?
種苗は?
そうなんです。
輸入に頼っている部分は、意外と多いのです。
よくわかる事例がありますので、
具体的に書きますね。
2011年の年収500万円と、今の500万円って
日本のサラリーマンで、年収500万円ってのは、
それほど悪い数字ではないと思われるでしょうが、
為替レートで換算するとこんな感じになります。
1ドル=80円 62,500ドル
1ドル=100円 50,000ドル
1ドル=120円 41,666ドル
1ドル=150円 33,000ドル
1ドル=80円って2011年ぐらいの話ね。
1ドル=120円って、2015年の今の話ね。
つまり、
もし、1ドル=150円になれば、同じ収入をもらっていても、
年収が半分になるのと何ら変わらないことが起きるわけです!
6万ドルと言えば、アメリカでは高給取りの部類ですが、
3万ドルとなるとかなり厳しい「貧困ゾーン」すれすれのレベルです。
つまり、、、
この2年間の円安政策(異次元緩和政策と言います、おなじみです)により、
普通のサラリーマンが高所得層から低所得層に転落した、
ということが起きている訳です。
これ、恐ろしくないですか?
経営者の皆様には、自覚はないかもしれませんが、
これは事実だし、
国としての購買力の低下が、
物価高という形で、
実際の我々の所得を奪っていくということは、
既に、起こっていることなのです。
この先どうなるんでしょうね?
ねえ、こんな状況で、
通貨が安い国で、
働きたいと思う人、、、
ああ、
住んでいる我々ではなくて、
海外の労働者の立場で、
見てみてください。
魅力ありますか?
ええ、2011年当時から比べて、
魅力ありますか?て、事です。
だから、準備も必要かもです、ほんと。
僕、個人的には、ドル資産をもって、一定割合を積み上げていますし、
円建てであっても、投資先がドル資産というものもあり、
それはそれで、ああ、こんな時代になったんだなあ、
という感想ぐらいなんですが、
このまま、円安が続くと仮説を立てると、
どう考えても、「一億総貧乏人の時代」がやってこないとは、
言えない状況になります。
そうならないようになるためには、
個人で防衛するとなると、
やはりドル資産を持っているしかない、、、
というのは、金融の世界にいると、
共通認識かも。
とはいえ、
ルーブルとか、人民元とか、レアルとか、ランドではないですよ!
個人的には、流動性の低い、豪ドル、NZドルでもないと思います。
海外には、
リーガルリスク(法律の不備や、所有権の所在、裁判の中立性など)もあるし、
カントリーリスク(政情不安や、情報の信頼性)もあります。
新興国(レアルとか、ランドといった)なんて、その国での法整備で、とか、
東南アジア(タイやインドネシアの)の、所有権があいまいな不動産とか、
えらい目にあった人、結構、いらっしゃいます。
もちろん、中国なんてのは、もう見切ったところはいいですけど、
どんどん撤退そのものが大変になっているようです。
損切りできただけまし!という話を、結構聞いています。
これは、僕の立場が、経営者ではないので、話やすいからだと思いますけどね。
そんな話、経営者どうしでは、ぜったい言えませんし、話さないですよね(笑)
まあ、うまくいっている方もいらっしゃいますが、
僕が聞いた共通認識は、
「通貨は米ドル!、決済、契約、現物、できるかぎり米ドル」
ってことです。
そうであれば、緊急事態に際に、いろんな手が打てるそうです。
で、具体的にどうしたらいいのか?ですって。
それ、僕の本業ですけど(笑)
まずは、現状把握からしますので、
未来のビジョンを教えてくださいね。
あっ、直接ですよ(笑)
ほんとうに怖いのは、クレジット(信用)を、集中させることかも
そんな、対策をしていても、ちょっと怖いのが、
こんな極端な円安政策(異次元緩和)によって、
何か、引き起こされなきゃいいけどな、ってこと。
過去に何度か発生したブラックスワン、
世界を混乱の渦に巻き込みましたが、
ポイントは、クレジット(信用)不安という事ですよね。
サブプライムローンの問題の本質は、
どこに、劣化した資産が混ざっているのかが、
わからなくなって、信用不安が増大したことです。
このような信用不安が起こり得る要素が、
実は一つあります。
JGBの流動性の欠如、という点です。
現在は、何とか流動性を確保しながら、
日々、JGBはマーケットで、取引されていますが、
日銀が約70%ものJGBを引き受けている現状が続けば、
か、タコが自分の足を食っている状態であることを、
市場が織り込みはじめたら、
ただでさえ流動性が制限されているJGBのクレジットは下がります。
また、JGBなので保有している銀行、生損保、機関投資家、などなど、
影響の規模も大きく、
そもそも、国債って、もっともリスクフリーだとして、
全ての金融商品は設計されていますので、
どこまで、信用不安が増大するのか、わかりません。
通貨を安くして、本当に何が起きているのか、
で、現状はどうなっているのか、
ならば、今できることはなにか、
結構考えないと、まずい状況かと。
ちょうど、上場株式の時価総額が600兆円、
現在の名目GDPと並びました。
これは、今までの経験則だと、バブルの頂点、、、
さて、何から準備しましょうか?
お声掛けいただければ、一緒に考えますよ。
それが、仕事なので♪
木﨑 利長
化学メーカーの住宅部門に約9年。1999年2月生命保険会社に、ライフプランナーとして参画。
具体的には、上場企業を含む約80社の親密取引先のご縁を中心に、生命保険契約をお預かりしており、財務や資金繰りといった経営課題ついての改善や、売上を伸ばすための営業研修など、お客様の事業価値を向上させるための具体的なソリューションを提供し、経営者の弱音をも受け止められる担当者を目指し日々精進中です。
(※このブログでの意見は全て個人の意見であり所属する団体の意見を代表するものではありません。)
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